前回の続きで、今回も表面処理の話をしたいと思います。
しかも今回は知っているとお得な情報です!
…と言うか、特にもなりませんが、仏像を見るとき、一つのポイントになります。
実は…表面の下地を見るだけで、大まかな、仏像の年代がわかるんですよ。
キレイに美しく金箔をはるためには、いかに、下地をキレイにやるかが、最大の
ポイントになります。
つまり、金箔をキレイに張るには、金箔を張る技術よりも金箔の下の下地をいか
に美しくつくるか次第といえます。
どんなに、金を巧く貼る技術を持っていても、下地がダメだったら、誰が貼って
もキレイにはできません。
人間国宝がやったってダメなものはダメです。
この下地の技術が室町時代ぐらいをはさんで、劇的に変化するんですよ。
古い時代〜鎌倉時代の像までは、ほぼ確実に、「サビ下地」と言われる下地が使
われます。
それに対して、近世では「泥下地」と言われるものが使われていきます。
どう違うかの細かい説明は次回にまわすとしまして、この2つに下地の違いを単
純に述べますと…
サビ下地の利点は堅牢。欠点は高価で、しかも手間がかかる。
泥下地の利点は安価で、それほど手間がかからない。欠点はもろい。
…です。
見分け方はいたって簡単です。
金箔の下の見えている地の色が茶色や黒っぽい色で、硬かったら、サビ下地です。
一方、地の色が白かったり、灰色だったら、泥下地。
簡単ですね。
また、サビ下地は水に対しても強固ですが、泥下地は、むちゃくちゃ弱いです。
やりませんが、ホースなんかで、水をジャブジャブかけてやったら、一気に流れ
ます。
そういうわけで、湿気にも弱く、劣化していくとボロボロとはがれていくのも泥
下地の特徴と言えるかもしれません。
機会がありましたら、今度、お寺などで、見比べてみてください。
すぐわかると思います。