仏画って言うと、渋いとか、宗教絵画とか、美術品とか、骨董とか…何か堅いイメージを想像しますよね。
でも、これらが書かれた当時はどんなイメージがあったんでしょうか?
想像してみてください。
今現代古いものは、昔も古かったのではなくて、実は昔においては最新だったんですよ! それでは、当てはめていきましょうか…。
当時の絵画(天平や平安時代頃を何となく想像しながら、話を進めています。)
は現代で言うところの最新の”映像技術”です。
今で言うと、写真をも通り越して、デジタル動画!ぐらいの感覚ですかね。
そして、そこに描かれた”仏”は今で言う”アイドル”です。
というか「スーパーアイドル」です。
マイケルジャクソンとベッカムを足した以上のスパーアイドルですよ!
なんだか、想像もつかない。
枕草子などを読むと、当時、僧侶の法話を聞きに行くという行為は
限りなく、コンサートに行く感覚と近かったようですよ。
面白いので、機会があったら読んでみてくださいね。
ですから、当時の仏教や仏画にかける人々の熱気を今に例えるならば、
最新のデジタル機器を完備し、さらに、超巨大スクリーンでバーチャルアイドル
(…何せ、マイケルジャクソンとベッカムを足してますから)
の映像をつくる!
…とか
フルCGの映画を作るとかいった感覚なのですよ。
過去の人が、もし、今の技術を使うことが出来たら、
絶対に、凄まじいばかりに極彩の極楽浄土の映像を作ります。
これは、断言しても良い。
この世に、極楽浄土を出現させることが、当時の宗教美術の…、建築のニーズでしたから。
今の映像技術を見たら、すごい羨ましがるでしょうね。
この技術が欲しかったんだ!
コレさえあれば、極楽を表現できる!…って!
見てみたいですよ。
ほんとに。
現代人のあこがれって、人それぞれ分散していますけど、
昔の人のあこがれは、仏教や極楽浄土に集中していたと思います。
だから、そんな集積された憧れが、どんな映像美に昇華されるのか…?
多分、トトロやナウシカなど、軽く蹴散らすくらいすごいものが出来そうな気がします。
皆さんも、仏画を見つつ、そんなことを想像すると、面白いと思います。
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