観音ってたくさんの種類（変化観音）がいるんですよ。
ですが、特に有名なのが六観音とか、七観音です。
■聖観音
■千手千眼観音
■十一面観音
■如意輪観音
■不空羂索観音
■准胝観音
■馬頭観音
…
そんな奴知らんという観音もいるでしょうが、けっこう名前ぐらい聞い
たことがあるのも多いんじゃないでしょうか？
千手観音や馬頭観音なんているのは特に有名ですよね。
田舎に行くと、よく馬頭観音の石碑が立っています。
私の実家も茨城の過疎地帯なんですが、石碑が立ってるのを、よく覚えています。
畜産や、家畜の守り神なんですね。
そして、例えば、この、馬頭観音は六道で言うと畜生界を担当しています。
…？
ん、六道？
そう六道と言えば、
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六つです。
馬頭観音が畜生界というのはかなりわかりやすいですが、
それぞれの六道には担当の観音様がいて、その世界から救ってくれるとい
う信仰がありました。
で、この信仰が六観音を生んだわけです。
でも、七人もいるじゃないか？
その通りなんですよね…。
なぜかというと、真言宗と天台宗では人界の担当が違ってるんです。
だから、その違っている分も併せて、七観音です。
せっかくですから、どの観音がどの世界に対応しているか、表にしてみましょう
六道 真言宗の六観音 天台宗の六観音
地獄界 聖観音 聖観音
餓鬼界 千手観音 千手観音
畜生界 馬頭観音 馬頭観音
修羅界 十一面観音 十一面観音
人界 准胝観音 不空羂索観音
天界 如意輪観音 如意輪観音
あ〜表が書きにくいですねぇ。
でも、こんな感じです。
肝心の人界の担当が違うって言うのも、考えモンですよね。
ともかく、その後…七観音巡りが流行し、それがやがて三十三カ所観音霊場巡りに発展して行く事になります。
ですから、三三観音の基本ですよ。この七観音は！
基本ですから、三十三カ所観音霊場巡りの札所に祀られている観音菩薩
は、原則として七観音に限定されているようです。
